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地図、SNS、グルメサイト、ホームページ。役目を分けると、次の一手が決まります。

全10章

01

飲食店の集客は、四つの場所の分担で考えます。

新しいお客さんを呼ぶ前に、店を知った人がどこで止まっているかを探します。すでに店を見つけた人が途中で離れていく場所があるなら、広告を足す前にそこを塞ぎます。

お客さんが店に来るまでには、だいたい四つの段があります。店を知る。ほかの店と比べる。予約する。そして、また来る。

この四つの段を、Googleマップ、SNS、グルメサイト、ホームページの四つの場所が分けて受け持っています。一つの場所で全部をまかなおうとすると、どこかの段が空きます。

下の表は、それぞれの場所が主に受け持つ段です。自分の店で、どの段が空いているかを見てください。

お客さんが店を知ってから、また来るまでの四つの段と、それぞれを受け持つ場所を示した表
場所知る比べる予約するまた来る
Googleマップ近くで探している人Googleマップが「知る」を受け持つGoogleマップが「比べる」を受け持つGoogleマップが「予約する」を受け持つGoogleマップが「また来る」は主な役目ではない
SNS(インスタなど)まだ店を知らない人SNS(インスタなど)が「知る」を受け持つSNS(インスタなど)が「比べる」は主な役目ではないSNS(インスタなど)が「予約する」は主な役目ではないSNS(インスタなど)が「また来る」を受け持つ
グルメサイト何店かを並べている人グルメサイトが「知る」を受け持つグルメサイトが「比べる」を受け持つグルメサイトが「予約する」を受け持つグルメサイトが「また来る」は主な役目ではない
ホームページ行く前に確かめる人ホームページが「知る」は主な役目ではないホームページが「比べる」を受け持つホームページが「予約する」を受け持つホームページが「また来る」を受け持つ

塗った四角は、その場所が主に受け持つ段です。この記事の整理で、塗っていない段で役に立たないという意味ではありません。どこが重いかは業態と立地で変わります。

02

Googleマップ(MEO)。近くで探している人に、いま行けるかを見せる。

「駅名と業態」で探している人が最初に見るのは、地図に並んだ店です。ここで見られているのは、営業中かどうか、どんな料理か、写真、クチコミです。

地図に店の情報を出しているのが、Googleビジネスプロフィールです。MEO(地図での見つかりやすさを整えること)と呼ばれているのは、主にここの手入れのことです。

Google は、地図の表示を主に「関連性」「距離」「知名度」の三つで決めると公開しています。距離は動かせません。動かせるのは、営業時間や業種などの情報を正確に、漏れなく埋めることです。写真を足すことや、クチコミに返信することも、同じヘルプに挙がっています。

Google は同じヘルプで、順位を上げるための依頼や金銭の受け取りには応じないと書いています。地図の手入れは、お金で買うものではなく、店の情報を正しく保つ作業です。

Google が公開している、地図の表示を決める三つ

  • 関連性探された言葉と、店の情報が合っているか住所・営業時間・業種を正確に埋める
  • 距離探している人から、店までの距離店の側では動かせない
  • 知名度店がどれだけ広く知られているかクチコミの数。店にリンクしているサイトの数

三つの名前と意味は Google のヘルプの記載です。塗った四角は、店の側で手を入れられるもの。三つの重みの配分は公開されていません。

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出典

03

SNSの集客は、まだ店を知らない人に、行く理由を見せることです。

新しいお客さんを増やす前に、インスタで店を知った人が、その先で止まっていないかを見ます。インスタが得意なのは、まだ店の名前を知らない人の目に、料理や店の空気を届けることです。季節の一皿、仕込みの手元、今日の空き状況。行く理由になるものが、流れてくる場所です。

反対に、苦手なこともあります。投稿は新しいものから流れていくので、営業時間、定休日、道順、メニューの全体のような「いつもの情報」が、すぐ下に沈みます。

インスタで店を知った人は、次に「いつ開いているか」「いくらか」を確かめに行きます。そこで答えが見つからないと、予約の前で止まります。

だからインスタは、知ってもらう場所として使います。いつもの情報はホームページに置いて、プロフィールのリンクからそこへ渡します。

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04

グルメサイトは、何店かを並べて比べている人の候補に入る場所です。

宴会の幹事や、初めての街で店を探す人は、グルメサイトで何店かを並べて比べます。比べる場所と予約する場所が一つにまとまっているのが、グルメサイトの強みです。

その代わり、掲載料か、来店した人数などに応じた手数料、またはその両方がかかります。かかり方はサービスとプランによって違います。

やめるかどうかを先に決める必要はありません。新しいお客さんとの入口として残したまま、二回目からは自分の店のサイトで予約してもらう。グルメサイトの予約の仕組みを通さずに受けた分には、グルメサイトの送客手数料がかかりません。その分が、そのままお店に残ります。

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05

ホームページは、ほかの三つから来た人が最後に確かめる場所です。

地図で見つけた人も、インスタで知った人も、グルメサイトで比べた人も、行く前にもう一度確かめます。営業時間は合っているか。コースはいくらか。何人まで入れるか。予約はどこからできるか。

この答えが全部そろっている場所が、ホームページです。ほかの三つは、店の側で書ける量と形が決まっています。ホームページは、店が自分で決めた順番と言葉で、全部を一か所に置けます。

Googleビジネスプロフィールには、メニューや予約のページへのリンクを置けます。リンク先を自分の店のサイトにしておくと、地図から来た人がそのまま正しい情報にたどり着きます。

自分の店のサイトで、グルメサイトの予約の仕組みを通さずに受けた予約には、グルメサイトの送客手数料がかかりません。サイトに別の予約サービスをつなぐ場合は、そのサービスの料金によります。その分が、そのままお店に残ります。

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出典

06

四つの場所の情報が食い違うと、そこで止まります。

地図では18時開店、サイトでは17時半、インスタのプロフィールには古い定休日。こうした食い違いがあると、お客さんはどれを信じていいか分からなくなります。分からないまま、別の店を選ぶこともあります。

いちばん起きやすいのは、営業時間を変えたときと、臨時休業のときです。一か所だけ直して、残りが前のままになります。

正しい情報はホームページに一か所だけ置きます。変えるときは、その日のうちに地図とSNSとグルメサイトも同じ内容に直します。四つを同じ日に直すと決めておけば、直し忘れが残りにくくなります。

四つの場所でそろえる六つ

  1. 01店名と住所
  2. 02電話番号
  3. 03営業時間と定休日(臨時休業・年末年始を含む)
  4. 04予約の受け口(どこから予約するか)
  5. 05メニューと価格(税込の総額)
  6. 06道順と目印

正しい情報をホームページに一か所だけ置き、ほかの三つはそこに合わせて直します。変える日は、四つとも同じ日にします。

07

次に何をするかは、いま止まっている段で決めます。

四つ全部を一度に手入れする必要はありません。いま、お客さんがどの段で止まっているかを見て、そこに一つだけ手を付けます。

下の表の左の列から、自分の店に近い様子を探してください。真ん中の列が、先に手を付ける場所です。右の列の記事に、その場所の具体的な直し方を書いています。

  • 店名で探すと、地図の営業時間が違っている。写真が古い先に手を付ける場所は、Googleビジネスプロフィールの情報と写真地図の情報の整え方
  • インスタは見られているのに、営業時間や道順を聞く電話とDMが多い先に手を付ける場所は、いつもの情報の置き場(ホームページ)インスタとホームページの分担
  • 料理は自信があるのに、写真で比べられて外れている気がする先に手を付ける場所は、料理写真の撮り方料理写真で選ばれる
  • 地図やインスタで見つかるのに、予約まで進まない先に手を付ける場所は、メニュー・総額・予約の入口予約システムの選び方
  • グルメサイト経由の予約がほとんどで、手数料が重い先に手を付ける場所は、自分の店のサイトから入る予約の入口グルメサイトの手数料と直接予約
  • 一度来た人に、次の来店のきっかけを渡せていない先に手を付ける場所は、お知らせとLINEお知らせに何を書くか

当てはまる行が二つ以上あるときは、上の行から手を付けます。上の行ほど、お客さんが店を知ってすぐの段で止まっているからです。

08

お金をかける前に、今週できる集客のアイデア。

新しい広告を出す前に、手を動かすだけでできることがあります。

Googleビジネスプロフィールの営業時間を開き、年末年始や臨時休業の予定を先に入れます。料理と店内の写真を、今の季節のものに差し替えます。届いているクチコミに、次に読む人に向けて返信します。

インスタのプロフィールのリンクを、ホームページのメニューか予約のページに向けます。投稿の最後に「予約はプロフィールのリンクから」と一行添えます。

グルメサイトの店舗ページに、自分の店のサイトのことを書ける欄があるかを確かめます。店頭やレシートに、ホームページの予約ページへのQRコードを置きます。

一度来たお客さんには、会計のときにLINEの友だち追加を案内します。その人が、次の季節のメニューを届けられる相手になります。

09

先に答えておきます。

気になっているところだけ、開いてください。

  • 地図の順位は、お金を払えば上がりますか。

    Google は、ランキングを上げるための依頼や金銭の受け取りには応じないとヘルプに書いています。地図の表示は、関連性・距離・知名度の三つで決まると公開されています。店の側でできるのは、情報を正確に埋めることと、クチコミに返信することです。

  • インスタだけで、ホームページは無くても足りますか。

    知ってもらう段はインスタで足りることもあります。ただ、営業時間やメニューの全体、予約の受け口のような「いつもの情報」は、投稿が流れると探せなくなります。インスタで店を知った人が次に確かめに行く場所を、どこかに一つ置いておく必要があります。

  • グルメサイトの掲載は、やめたほうがいいですか。

    やめる必要はありません。比べている人の候補に入る場所として、いまも役目があります。掲載は続けたまま、一度来た人の二回目からを自分の店のサイトで受け取る形にできます。グルメサイトの予約の仕組みを通さずに受けた分には、グルメサイトの送客手数料がかかりません。

  • どれから手を付ければいいか、分かりません。

    お客さんが店を知ってすぐの段から見ます。まず、店名で探したときに地図の営業時間と写真が正しいか。次に、インスタやグルメサイトから来た人が、メニューと総額と予約の入口にたどり着けるか。止まっている段が見つかったら、そこから一つずつ直します。

  • ホームページを作ると、いくらかかりますか。

    制作費は10万円(税込)から。構成によって決まります。グルメサイトのような月額の掲載料と、予約1件ごとの送客手数料はかかりません。どの段を受け持たせるかで構成が変わるので、相談のときにいまの店の様子を伺って決めます。

10

どの段から直すかは、店ごとに違います。

駅前の居酒屋と、駅から離れた通りのカフェでは、お客さんが店を知る場所も、止まる段も違います。だから、四つの場所の重さも店ごとに変わります。

全部を同じ重さで手入れするより、いま止まっている段に一つ当てるほうが、手間もお金も軽く済みます。まだ何も決まっていない状態からで大丈夫です。

続けて読む

グルメサイトの手数料と、直接予約

食べログ・ホットペッパーグルメ・ぐるなびの料金を公式の記載で比べ、月の送客手数料を計算できます。掲載をやめる話ではありません。

料理写真で、選ばれる

同じ料理でも、写真では実物より安く見えることがあります。原因は光と角度と背景に絞れます。スマホでどこまでやれるか、人に頼むなら何で決めるか。

どの場所から手を付けるか、30分で決めます。

いまお客さんがどこで店を知り、どこから予約しているか。その2つを伺えば、四つの場所のどこから手を付けるかを30分でお出しします。

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オンラインで30分・費用はかかりません・その場で契約は求めません

いまサイトが無くても、他社で作ったものがあっても大丈夫です。