料理写真で選ばれる。実物より安っぽく写る原因と、何をどう撮るか。
お客様は、写真を見て決めています。
「渋谷 焼肉」と打って出てきた店を、お客様は上から順に開いていきます。開いて、見て、次の店へ移るまでは長くありません。多くの人は、文章より先に写真を見ます。
味も、接客も、仕入れも、そこではまだ伝わりません。伝わるのは一枚目の写真だけです。飲食店は写真で選ばれます。
そして、その写真のほとんどが、実物より安っぽく写っています。料理も、店内も、スタッフの顔もです。腕の問題ではありません。撮り方の問題です。
実物より安っぽく写る。原因はだいたい同じです。
つまずいている場所は、だいたい同じところに集中します。
・照明。店内の暖かい色の照明の下で撮ると、全体が黄色くかぶります。肉の赤も、白い皿も濁ります。
・角度。真上から撮ると高さが消えます。丼も、ステーキも、盛り合わせも、高さで見せるものです。
・時間。湯気も、照りも、泡も、出来上がって数十秒で消えます。話しながら撮っていると間に合いません。
・背景。おしぼり、伝票、調味料の瓶、他のお客様の手。一つ写り込むだけで、料理より先にそちらが目に入ります。
・大きさ。卓上を引きで全部入れると、一皿ずつが小さくなります。何が看板料理なのか読めません。
・加工。彩度を上げすぎた写真は、来店したお客様に「違うものが出てきた」と思わせます。写真で一度得た分を、店で返すことになります。
何を撮るか。順番があります。
全品を撮ろうとすると、途中で力尽きます。効く順に並べます。
1. 看板料理を一品。サイトの一枚目に置く写真です。ここだけは妥協しないでください。
2. コース、または卓上の全景。幹事は、人数分がどう並ぶかを見ています。
3. 店内。カウンター、個室、座敷、テラス。席の種類ごとに分けて撮ります。「どんな店か分からない」を消す写真です。
4. 外観と入口。夜の見え方まで撮ります。地図で近くまで来た人が、最後の十メートルで迷います。
5. 人。作っている手元と、スタッフの顔。一見さんが入りにくい業態ほど、ここが効きます。
数は多くなくて構いません。この五つが揃っている店は、二十枚あれば足ります。
どう撮るか。スマホでもここまでできます。
機材を買う前に、変えられることがあります。
・昼の窓際で撮ります。レースのカーテン越しの光がいちばん扱いやすい光です。店の照明は消します。
・光は横か、斜め後ろから当てます。正面から当てると、料理が平たく写ります。
・高さのある料理は、座って見ている高さで撮ります。皿の縁が少し見える角度です。真上から撮るのは、麺類やピザなど平らなものだけにします。
・暗くなる側に、白いおしぼりや紙ナプキンを立てます。影が起きて、輪郭が出ます。
・出来上がったらすぐ撮ります。湯気と照りは待ってくれません。
・撮る前に卓上を一度空にします。写すものだけを残します。
・画面を指で軽く下にずらして、明るさを少し落とします。白飛びが減って、料理の質感が残ります。
・加工は明るさとコントラストまでにします。彩度は触りません。
・同じ料理を十枚撮ります。使えるのは一枚です。それで正常です。
夜しか営業していない、窓がない、という店もあります。その場合は無理に自分で撮らず、次の項に進んでください。
撮った写真を、どこに置くかで結果が変わります。
良い写真を撮っても、置き場所を間違えると効きません。
メニューページは、文字だけの一覧にしないでください。一品ずつ写真を紐づけます。並びは、値段より先に「何が出てくるか」が読める順にします。
コースは、写真と一緒に、人数、時間、飲み放題の有無、税込の総額まで一枚に収めます。幹事は電話をかける前に比較しています。ここが曖昧だと候補から外れます。
店内の写真は、席の種類ごとに分けて並べます。まとめて十枚並べても、自分が座る席は伝わりません。
載せて終わりではありません。
写真を増やすと、ページは重くなります。重いページは、開く前に閉じられます。料理写真を多く載せても速く出る形にしておく必要があります。
スマホでの見え方が基準です。飲食店のサイトは、ほとんどが移動中のスマホで見られます。暗い店内の写真の上に白い文字を重ねると、屋外では読めません。
そして、写真は差し替えられる状態にしておきます。季節のメニューが変わったのに写真が去年のまま、ということが起きます。差し替えのたびに費用がかかる作りだと、結局そのままになります。
撮影を人に頼むかどうか。
全部を自分で撮る必要も、全部を頼む必要もありません。分け方を書きます。
自分で撮れるもの。昼に窓の光が入る席があるなら、料理の単品は自分で撮れます。差し替えの回数が多いものほど、自分で撮れるようにしておいたほうが後で楽です。
頼んだほうがいいもの。窓のない店内、夜の外観、スタッフの顔、コースの卓上全景。この四つは、光を足す道具がないと難しい部類です。
頼む前に決めておくこと。何カット要るか。それをサイトのどのページのどこに置くか。縦向きか横向きか。ここを決めずに頼むと、きれいだけれどサイトで使えない写真が納品されます。費用もカット数と拘束時間で決まるので、先に決めておくほど見積もりが正確になります。
誰に頼むかを見るとき。作例に飲食店があるか。暗い店内で撮った写真があるか。料理だけでなく、店内と人まで撮っているか。この三つで、だいたい分かります。
最後に権利です。撮ったデータを、サイト以外にも使えるかを先に確認します。メニュー表、店頭のポスター、インスタ、グルメサイト。ここを聞かずに進めて、後から使えないと分かる例があります。
VOLTがやること。
料理も、店内も、スタッフの顔も、実物より安っぽく写っていることがほとんどです。何をどの角度で撮るかから決めます。
お持ちの写真があれば、まずそれを見ます。使えるものはそのまま使い、撮り直したほうがいいものだけを選びます。全部撮り直す必要はまずありません。
撮影を人に頼む場合も、何を何カット撮ってもらうかの一覧はこちらで作ります。サイトのどこに置くかを先に決めるので、使えない写真が出るのを減らせます。
一軒ずつというのは、同じ業態でも、コースの見せ方と料理の撮り方を店ごとに変えるという意味です。同じ焼肉店でも、肉の質で選ばれる店と、個室と席で選ばれる店では、一枚目に置く写真が違います。
費用は10万円〜50万円(税込)。構成によって決まります。お出しした見積もりのまま、公開まで進みます。修正は3回まで無料です。
うちの店の写真は、どこから直せばいいか。
いま使っている写真をそのまま見せてください。どれが使えて、どれを撮り直したほうがいいか、その場でお伝えします。撮り直しが要る場合は、何を何カット撮ればいいかまで出します。
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