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制作ガイド

飲食店のホームページは、オンラインだけで作れます。写真だけは店で決めます

著者: VOLT編集部(株式会社Mycat。飲食店のホームページだけを作っています)

店を空けられないから、話が止まる。そこから書きます。

ホームページを作りたいと思っていても、動き出さない理由の多くは同じです。打ち合わせの時間が取れない。仕込みの合間に電話がかかってきても出られない。夜は当然無理で、休みの日はつぶしたくない。この記事は、その状態のまま制作を進めるにはどうするか、という話です。

結論から書くと、打ち合わせも、原稿づくりも、確認も、公開までの手続きも、すべてオンラインで進みます。店に人が来る必要があるのは、料理と店内の写真を撮るときだけです。しかもその撮影も、全部の飲食店で必要というわけではありません。

店から渡すものは、四つだけです。

制作の側が最初にほしいのは、資料一式ではありません。次の四つです。

  • いま手元にある写真。スマホのカメラロールのままで構いません。撮り直しが要るかどうかは、見てから決めます。
  • いま使っている紙もの。メニュー表、コース表、ショップカード、宴会のチラシ、店頭に出している黒板。スマホで撮って送るだけで足ります。ここに料金と品数と飲み放題の分数が入っているので、原稿の材料の大半がそろいます。
  • 営業時間と席の条件。定休日、ラストオーダー、席数、個室の有無、何名まで入れるか。毎日電話で答えていることを、そのまま口頭で言ってもらえれば足ります。
  • いまの予約の受け方。電話だけなのか、予約サービスを使っているのか、グルメサイトの掲載ページから来ているのか。連携させるものと、そのままにするものを分けるために聞きます。

この四つがそろえば、こちらで下書きまで進みます。店主が机に向かう時間は、ここまででゼロです。送り方も選べます。メールでもLINEでも、フォルダに放り込んでもらう形でも構いません。整理して渡す必要はありません。並べ替えるのはこちらの仕事です。

逆に、この段階で渡さなくていいものもはっきりさせておきます。ロゴのデータ、会社案内、競合店の一覧。無ければ無いで進みますし、探す時間のほうがもったいないです。手元にあるものだけで始めます。

原稿は、書いてもらいません。

制作が止まる原因でいちばん多いのが、原稿の宿題です。「店の思いを400字で書いてください」と渡されて、そのまま数か月止まる。これは店主の怠慢ではなく、渡し方の問題です。

もう一つ、飲食店の店主は自分の店を説明するのが得意ではないことが多いです。毎日やっていることは、当たり前すぎて言葉になりません。仕入れ先を三十年変えていないことも、常連さんがいつも頼む裏メニューがあることも、聞かれなければ出てきません。書いてくださいと渡すと、当たり障りのない文になります。

やり方を変えます。30分の通話で、こちらから聞きます。開店の年、いちばん出る料理、常連さんが何を頼むか、断ってしまった予約はどんな人数の話が多いか、逆に来てほしいのはどんなお客様か。話し言葉で答えてもらえれば、文にするのはこちらの仕事です。書き上がったものを読んで、違うところだけ直してもらいます。ゼロから書くのと、直すのとでは、かかる時間がまるで違います。

打ち合わせは、営業の谷間に30分ずつ入れます。

飲食店に二時間の打ち合わせを求めるのは無理があります。時間の取り方を変えます。

ランチとディナーのあいだ、だいたい14時から17時のあいだに30分。夜だけの居酒屋やバーなら、開店前の一時間のうち30分。カフェやベーカリーなら、朝の焼き上がりが一段落した後です。定休日の午前でも構いません。回数は、通常の構成で三回から四回です。方向を決める回、下書きを見てもらう回、画面を見てもらう回、公開前の最終確認の回。この刻みなら、店を空けずに進みます。

回数を減らしたい場合は、一回にまとめることもできます。逆に、細かく確かめながら進めたい店もあります。どちらでも構いません。決まっているのは、こちらの都合で二時間押さえたりしないことだけです。

通話は、パソコンでなくてもできます。スマホのブラウザでURLを開くだけで入れる形にします。アプリの登録や、資料のダウンロードは求めません。

確認は、資料ではなく実物の画面でやります。

紙の企画書やPDFを何往復もさせると、そのたびに読む時間が要ります。ここも変えます。作りかけの画面をそのままURLで見てもらいます。スマホで開いて、指でスクロールして、読みにくいところや違うところを言ってもらう形です。

飲食店のサイトは、大半が移動中のスマホで見られます。だからパソコンの画面ではなく、店主自身のスマホで確認してもらうことに意味があります。暗い店内の写真に白い文字を重ねると屋外では読めない、コースの表が横にはみ出して総額が切れる、といったことは、実機で見た瞬間に分かります。

この段階で確かめてほしいのは、見た目より事実です。コースの税込総額が合っているか。飲み放題の分数が今の運用と同じか。ラストオーダーが去年のままになっていないか。ここは店主にしか分かりません。

直しは3回まで無料です。4回目以降は内容に応じて別途お見積もりします。回数を決めているのは、直しの往復が延びるほど公開が遠のくからです。

写真だけは、店に行かないと決まらないことがあります。

ここがオンラインで完結しない唯一の部分です。ただし、店によって話が変わります。

昼に窓の光が入る席がある店なら、料理の単品は自前のスマホで撮れます。撮り方の記事のとおりに光の向きと寄りを変えるだけで、実物どおりに写るようになります。何をどの角度で何カット撮るかの一覧は、こちらで作ります。

撮影を頼んだほうがいいのは、窓のない店内、夜の外観、スタッフの顔、コースの卓上全景です。この四つは光を足す道具が要ります。撮影を依頼する場合、料理の点数と店内の広さによって3万円〜8万円が目安です。東京23区内なら出張費はかかりません。焼肉やバーのように、暗い店内で撮ることが前提になる業態は、はじめから頼む前提で組んだほうが早く終わります。

うちの店だと、どこまでオンラインで進むか。

店の業態と、いま手元にある写真の状態で、どこまでオンラインで進むかは変わります。まずは、いま使っているメニュー表とスマホの写真を何枚か見せてください。撮り直しが要るのはどれか、そのまま使えるのはどれか、打ち合わせは何回で足りるかを、その場でお伝えします。

制作費は、トップページ1枚だけなら10万円(税込)から、7ページくらいの構成で25万円(税込)から。何を作るかで決まります。構成を決めた時点で総額が決まります。写真と原稿がそろっていれば2週間ほどです。内訳は料金のページに出しています。

30分の無料相談もオンラインです。カメラを切ったままでも構いませんし、通話の途中で電話が鳴っても構いません。その場で契約は求めません。

よくある質問

パソコンが苦手ですが、オンラインの打ち合わせに参加できますか。

スマホだけで参加できます。送られたURLをタップしてブラウザで開くだけの形にしますので、アプリの登録や資料のダウンロードは必要ありません。画面の共有もこちらから出します。通話の途中で店の電話が鳴って中断しても構いません。続きからやり直します。

原稿を自分で書く時間がありません。それでも進みますか。

進みます。原稿は書いてもらわず、30分の通話で聞き取ってこちらが文にします。いちばん出る料理、常連さんの頼み方、来てほしいお客様の像。話し言葉で答えてもらえれば足ります。できあがった文を読んで、事実と違うところだけ直してもらう形です。ゼロから書くより、直すほうが短い時間で終わります。

撮影のために店を休む必要がありますか。

休む必要はありません。開店前の時間や、ランチとディナーのあいだに入ります。撮る順番と品数を先に決めてから伺うので、その場で考える時間がかかりません。窓の光が入る店なら、単品の料理は店主が自分で撮る形にして、撮影は店内と外観だけに絞ることもできます。

料金・納期・進め方など、記事に関係なくよく聞かれることは よくある質問 にまとめてあります。

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