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基礎知識

飲食店のサイトにSSLが要る理由と、鍵マークの確かめ方

著者: VOLT編集部(株式会社Mycat。飲食店のホームページだけを作っています)

予約フォームで、名前と電話番号を預かっています。

ホームページに予約フォームを置いた時点で、店はお客さんの個人情報を受け取る側になります。名前、電話番号、人数、日時。記念日の相談やアレルギーを書いてもらう欄があれば、それも一緒です。

SSLというのは、その入力内容を、送っている途中で読まれないようにする仕組みです。入っているサイトはアドレスがhttpsで始まり、スマホやパソコンのアドレス欄に鍵のマークが出ます。入っていないサイトはhttpのままで、鍵が出ません。

技術の話に見えますが、店にとっては違います。鍵が出ているかどうかは、お客さんの画面に見えているからです。

受け取った情報をどう扱うかも、同じ画面に一行書いておきます。予約以外には使わないこと、店の誰が見るか。書いてあるだけで、入力する側の指が止まりません。

鍵マークが無いと、ブラウザが先に警告を出します。

いまのスマホやパソコンは、httpのままのページを開くと、アドレス欄に「保護されていない通信」と表示します。文字だけのこともあれば、三角の警告マークが付くこともあります。

やっかいなのは、入力欄をタップした瞬間です。名前の欄に指を置くと、その上に「このサイトへの入力は安全ではありません」という帯が出ることがあります。予約を入れようとした、まさにその指の下に出ます。

お客さんは、その理由を調べません。閉じます。そして、その人がどこで閉じたかは、店には残りません。予約フォームを付けたのに件数が伸びない店で、ここが原因になっていることがあります。

「保護されていない通信」と出た店で、何が起きるか。

影響が出るのはフォームだけではありません。飲食店の場合、三つの場面で効いてきます。

  • 一つは、店の前です。看板のQRコードを読み取った人の画面に、いきなり警告が出ます。その人は店の中ではなく、警告の意味を考えます。二軒目の店を探して22時にスマホを見ている人なら、そこで別の店に移ります。
  • 二つ目は、宴会の幹事です。幹事は決めた店のURLを社内に送ります。会社のパソコンは、外部のサイトに対して警告を強めに出す設定になっていることがあります。上司の画面に警告が出た店は、その時点で候補から外れます。しかも幹事には、外れた理由が伝わりません。
  • 三つ目は、検索です。順位は誰にも約束できませんが、httpsであること自体は、いまのウェブでは前提の扱いになっています。順位を上げるためではなく、土俵に乗るために要る、という位置づけです。

この三つに共通しているのは、店の側に何も残らないことです。警告を見て閉じた人は、電話もかけてきません。だから、気づくのはいつも遅れます。

いま新しく作るサイトには、最初から入っています。

ここまで読んで不安になった方に、先にお伝えしておきます。いま新しく作るサイトには、SSLは最初から入ります。別料金の項目でもありません。

証明書は、サーバーの側で発行して自動で更新する形が一般的になりました。何年か前のように、毎年買い直して手で入れ替えるものではなくなっています。制作費は、トップページ1枚だけなら10万円(税込)から、7ページくらいの構成で25万円(税込)から。何を作るかで決まりますが、SSLの有無で金額が動くことはありません。

問題になるのは、何年か前に作ったまま触っていないサイトです。当時の作りのまま、更新が止まっているものがあります。

他社で作ったサイトを引き継ぐ場合も、入っていなければ入れます。作り直しになるとは限りません。いまのサーバーの側で発行できることが多いからです。

更新が切れると、ある日いきなり赤い画面になります。

証明書には期限があります。期限が切れた翌日から、サイトを開いた人の画面には全面の警告が出ます。小さな鍵マークが消えるのではなく、ページの前に警告の画面がかぶさります。「この接続ではプライバシーが保護されません」と大きく出て、その先へ進むボタンは小さく隠れています。

店の側は、なかなか気づきません。自分のスマホには、以前に開いた画面が残っていることがあるからです。気づくのは、常連さんから「サイトが変になっている」と言われたときです。

だから、確かめ方だけ覚えておきます。自分のスマホで店名を検索して、サイトを開いて、アドレス欄に鍵が出ているかを見る。月に一度で足ります。開店前の1分で終わります。

ドメインとサーバーと、どういう関係にあるか。

三つとも別のものです。ドメインは店の住所にあたる文字列で、料金は取得先と種類によって変わります。サーバーはサイトの中身を置く場所で、料金は契約先とプランによって変わります。

証明書は、そのドメインに対して発行され、サーバーの側に入ります。だから、サーバーを引っ越すときには証明書も入れ直しになります。ここが抜けると、引っ越した翌日から警告が出ます。他社で作ったサイトを移すときに、いちばん見落とされるところです。

月額の管理費はありません。予約一件ごとの送客手数料もありません。かかり続けるのは、このドメイン代とサーバー代だけです。金額の決まり方は料金のページに出しています。

ドメインとサーバーの名義が店になっているかも、あわせて確かめます。名義が別のところにあると、証明書を入れ直す手続きも、その相手を通すことになります。

うちの店のサイトに、いま鍵マークが付いているか。

他社で作ったサイトがある場合、いま鍵が出ているか、証明書がいつまで有効かは、その場で見れば分かります。

30分いただければ、いまのサイトを一緒に開いて、SSLが入っているか、切れかけていないか、フォームが警告なしで送れる状態かを確かめてお伝えします。作り直す話にならなくても構いません。予約の受け方そのものは予約の記事に書いています。

オンラインで30分、無料です。その場で契約は求めませんし、後日の営業電話もしません。30分の無料相談で、いまの画面を見せてください。

よくある質問

予約フォームを置いていなければ、SSLは要りませんか。

置いていなくても要ります。フォームが無くても、httpのままのページはブラウザに「保護されていない通信」と表示されます。看板のQRコードから開いた人の画面にも出ます。いま新しく作るサイトには最初から入りますし、有無で制作費が変わることもありません。心配なのは、何年も触っていない古いサイトのほうです。

証明書の期限が切れているか、自分で確かめられますか。

確かめられます。自分のスマホで店名を検索して、サイトを開いて、アドレス欄に鍵のマークが出ているかを見ます。開いた瞬間に全面の警告が出る場合は、期限が切れています。月に一度、開店前に見ておけば足ります。前に開いた画面が残っていることがあるので、読み込み直してから見てください。

他社で作ったサイトにSSLが入っていません。作り直しになりますか。

作り直しになるとは限りません。いまのサーバーの側で証明書を入れれば済むことがあります。契約先と、いまの作りによって変わるので、相談のときに一緒に開いて確かめます。作り直す結論にならなくても構いません。あわせて、ドメインとサーバーの名義が店になっているかも見ておくと、手続きが早く進みます。

料金・納期・進め方など、記事に関係なくよく聞かれることは よくある質問 にまとめてあります。

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