サーバーとドメインは、店の電気とガスに近いものです。
ホームページを作ると、制作費とは別に、かかり続けるものが二つ出ます。サーバーとドメインです。店で言えば、内装工事とは別に電気とガスの契約が要るのと同じで、止めるとその日から店が開きません。
ドメインは、店の住所にあたる文字列です。サーバーは、サイトの中身を置いておく場所です。この二つがあって、はじめてお客さんのスマホに店のページが出ます。
金額はそれほど大きくありません。あとで問題になるのは、金額ではなく契約の名義のほうです。
この二つは、制作を頼んだ相手とは別に契約するものです。だから、作った相手が変わっても、この二つが店の手元にあればサイトは残ります。逆に手元に無いと、中身が残っていても動かせません。
名義を店にしておかないと、やめるときに持ち出せません。
制作会社にまとめて任せると、ドメインもサーバーも会社の名義で契約されていることがあります。作っている間は、何も起きません。起きるのは、やめるときです。
名義が店になっていないと、解約と同時にドメインが手元から離れます。離れると、そのアドレスで作った店のメールアドレスも一緒に使えなくなります。予約の通知が届かなくなるということです。名刺、箸袋、のれん、看板、テイクアウトの袋に刷ったURLも、その日から別の場所につながるか、どこにもつながらなくなります。
だから、契約の名義は店にします。手続きを制作側がやる場合でも、名義は店にできます。ここを最初に決めておけば、あとで揉めるところがありません。
もう一つ、名義と一緒に確かめておくことがあります。更新の案内メールが、どのアドレスに届いているかです。前に頼んだ会社のアドレスに届いたままだと、更新が止まったことに店が気づけません。ドメインは、更新が切れたまま一定の期間が過ぎると、他の人が取れる状態になります。
控えておくのは、六つだけです。
店の側で持っておくものを決めておきます。金庫でも、事務所のファイルでも構いません。
- ドメインをどこで取ったか。登録した会社の名前です。
- その管理画面のIDとパスワード。
- ドメインの更新日。年に一度、来ます。
- サーバーの契約先と、管理画面のIDとパスワード。
- サイトの中身を更新する画面のIDとパスワード。
- 予約の通知が届くメールアドレス。
この六つがあれば、作った相手が変わってもサイトは店のものとして残ります。逆に、この六つのどれかが分からない状態のサイトは、まだ店のものになりきっていません。いま分からなくても構いません。調べれば分かります。
紙に書いて金庫に入れておくのが、いちばん確実です。パソコンの中だけに置くと、そのパソコンが壊れたときに一緒に消えます。
予約が集中する時間帯に落ちない程度で足ります。
サーバーは、上を見れば法人向けの高いものがあります。飲食店のサイトでは、そこまでは要りません。ページ数が多くないからです。
ただし、人が一度に集まる日はあります。テレビや雑誌で紹介された日。SNSで料理の写真が広まった日。忘年会の予約が動く、十一月の平日の昼。この時間に開けないと、そのぶんの来店が消えます。集まったことに気づかないまま終わるので、いちばんもったいない失い方です。
料金は契約先とプランによって変わるので、契約の前に料金表を確かめます。焼肉やイタリアンのように料理の写真が主になる業態では、サーバーの値段より、写真の出し方のほうが速さに効きます。撮り方と出し方は写真の記事に書きました。
写真の枚数が増えたときのことも、先に考えておきます。メニューを季節ごとに撮り直す店では、置くものが毎年増えます。容量が上限に近づいたときに、上のプランへ移せるかどうかを見ておくと、あとで慌てません。
ふだんいちばん混む時間も見ておきます。金曜の夜、店に着く前にスマホでメニューを開く人が重なる時間帯です。ここで表示が遅いと、その場で別の店に移られます。忘年会の予約が動く時期は、これが平日の昼にも来ます。
ドメインは、電話で伝えられる長さにします。
ドメインの文字列は、店名のローマ字にするのがいちばん分かりやすいです。決めるときの目安は三つあります。
一つ、電話で口頭で伝えられること。ハイフンが二つも三つも入ると、伝わりません。二つ、短いこと。看板やショップカードに刷ったときに読めます。三つ、店名が変わる予定があるなら、その前に考えること。ドメインは、あとから変えると刷り直しが全部やり直しになります。
末尾は.comか.jpが無難です。料金は取得先と種類によって変わります。取得先で変わります。地域名や料理名を無理に詰め込んだドメインは、店名で覚えてもらいにくくなるので勧めていません。
日本語のドメインも取れますが、電話で伝えるときも、よそのサイトに載せてもらうときも扱いにくくなります。ローマ字にしておくほうが、あとで困りません。
店名で取っておく意味は、店名で検索されたときに出ます。飲食店は、人から勧められて店名で調べ直される回数が多い商売です。そのときにアドレスと店名が揃っていると、探している人が同じ店だと分かります。
かかり続けるのは、この二つだけです。
月額の管理費はありません。予約が一件入るごとの送客手数料もありません。かかり続けるのは、いま書いたサーバー代とドメイン代だけです。
制作費は、トップページ1枚だけなら10万円(税込)から、7ページくらいの構成で25万円(税込)から。何を作るかで決まります。構成を決めた時点で総額が決まり、修正は3回まで無料です。写真と原稿がそろっていれば2週間ほどが目安になります。何が金額を動かすかは料金のページに書きました。
うちの店のサーバーとドメインは、いま誰の名義か。
すでにサイトがある店では、この質問にすぐ答えられないことがほとんどです。珍しいことではありません。
30分いただければ、いまのドメインがどこで取られているか、名義がどうなっているか、引っ越すとしたら何が要るかを一緒に見て、その場でお伝えします。いまのところで続ける、という結論でも構いません。
オンラインで30分、無料です。その場で契約は求めませんし、後日の営業電話もしません。30分の無料相談で、いまの契約だけでも整理しましょう。
よくある質問
ドメインの名義が制作会社になっているか、どう調べますか。
登録した会社の管理画面か、毎年届く更新の案内メールで分かります。どちらも手元に無い場合は、契約先に問い合わせれば確認できます。相談のときに一緒に調べることもできます。名義が店になっていないと、やめるときにそのアドレスを持ち出せず、名刺や看板に刷ったURLがつながらなくなります。
サーバーは高いものにしたほうが安心ですか。
飲食店のサイトでは、上位のプランでなくても足りることがほとんどです。ページ数が多くないからです。ただし紹介された日やSNSで広まった日は人が一度に集まるので、その時間に開ける程度は要ります。どれを選ぶかは、載せる写真の量と、季節ごとに撮り直すかどうかを見て決めます。
毎月の管理費はかかりますか。
月額の管理費はありません。予約一件ごとの送客手数料もありません。かかり続けるのは、サーバー代とドメイン代だけです。ドメイン代は取得先と種類によって変わります。サーバー代は契約先とプランによって変わります。
料金・納期・進め方など、記事に関係なくよく聞かれることは よくある質問 にまとめてあります。