「うちはグルメサイトに載せているので」から始めます。
ホームページの話をすると、まずこれが返ってきます。もっともな話です。すでに毎月お金を払って載せていて、そこから予約も入っている。同じことをもう一度やる意味が分からない、という感覚です。
この記事は、その感覚を否定するために書いたものではありません。自分の店のサイトが要るのか要らないのかを、店の商売の側から判断するために書きました。先に言っておくと、要らない店もあります。ただ、要る店のほうが多いです。
判断の材料は3つあります。店名で調べ直した人がどこに着くか。グルメサイトの欄に書けないことがどれだけあるか。そして、いま消えている予約が、どこで消えているか。順に見ていきます。
お客様は、そのあと店名でもう一度調べています。
グルメサイトで店を見つけた人が、その画面のまま予約するとは限りません。多くの人は、店名をもう一度検索します。写真をもっと見たい。今日の営業時間を確かめたい。地図を開きたい。理由はそれぞれです。
このとき自分の店のサイトが出てくれば、予約はそこで受け取れます。無ければ、人はさっき見ていたグルメサイトへ戻ります。同じ1件の予約が、どちらから入るか。差はこの一手で出ます。
検索の順位そのものは約束できません。こちらでやれるのは、店名や地域名で探されたときに営業時間も価格も正しく出る状態にすることと、Googleビジネスプロフィールに出ている情報とサイトの情報を一致させることまでです。
調べ直すのは、初めての人だけではありません。前に来た人が、今日やっているかを確かめるときも店名で調べます。常連が多い店ほど、この動きは毎日起きています。
グルメサイトの型では、書けないことがあります。
グルメサイトは、どの店も同じ欄に、同じ形で情報を入れます。だから比べやすい。それが良いところです。同時に、欄に無いことは書けません。
書けないことは、業態ごとにはっきりしています。宴会なら、当日1名減った場合にどうなるか。持ち込みは可能か。アレルギーの相談をどこまで受けるか。幹事がいちばん不安なこの3つは、たいてい欄に入りません。焼肉なら、煙と匂いの扱いです。服に匂いが付くかを気にして候補から外す人がいますが、無煙ロースターかどうかを書く欄はありません。
ベーカリーなら、明日の焼き上がりが何時か。ラーメンなら、スープ切れで早じまいすることがあるか。バーなら、一人で入っていい店かどうか。どれも、来る前にいちばん知りたいことです。そして、書いてある店がほとんどありません。書けば、その分だけ候補に残りやすくなります。
写真も同じです。載せられる枚数と並び順が決まっているので、店が見せたい順番にはなりません。焼き台の手元も、季節のコースの一式も、枠に収まる分だけになります。
払っているお金には、二つの性質があります。
グルメサイトに出ていくお金は、掲載料と送客手数料の二つに分かれます。掲載料は、予約が入らなかった月も同じ額が出ていきます。送客手数料は、そのサイトを通って予約が入るたびに、件数または人数に応じてかかります。
性質が違うのは、後者です。予約が増えた月ほど、出ていく額も増えます。売上が伸びた実感はあるのに、手元に残った額が思ったより少ない。そういう月があるとしたら、たいていここです。
料率も課金の単位も、プランと契約によって違います。正しい数字は、ご自身の請求書に書いてあるものだけです。この話は掲載料と送客手数料の話に詳しく書きました。今月の請求書を開いて、二つを別々の額として書き出すところから始まります。
掲載をやめる話ではありません。決めるのは比率です。
店をまだ知らない人が最初に開くのは、いまでもグルメサイトです。新しいお客様と出会う入口として、ここは今も強い場所です。掲載を切った翌月に、新規の来店が落ちる店もあります。
だから、やめてくださいとは言いません。変えられるのは比率です。ひと月に入った予約が同じ件数でも、何件がグルメサイトを通って入り、何件が自分の店のサイトから直接入ったか。この内訳が、そのまま毎月の送客手数料の額になります。
掲載はそのまま続けて構いません。やることは、直接入る割合を少しずつ上げていくことだけです。
比率を動かす近道は、店の中にあります。会計のときの一言、卓上の案内、名刺、LINEの友だち追加。すでに来てくれた人が次に予約する場所を、こちら側に移すやり方です。手順は掲載料と送客手数料の話に順番で書きました。
サイトが無いあいだに、何が起きているか。
取りこぼしは2種類あります。受け取れなかった予約と、選ばれなかった予約です。
前者は仕組みの話です。手が離せない時間に鳴った電話。閉店後に「今から行けるか」と思った人。営業時間外に忘年会の会場を探していた幹事。Web予約があれば受け取れますが、電話しか手段が無ければ消えます。
後者は見せ方の話です。コースの総額が読めない。店の中が見えない。一人で入っていい店か分からない。どれも、比較の段階で外れる理由になります。もうひとつ、スタッフを募集している店では、求人を見た人も店名で調べます。そのとき何も出てこない店と、店の中が見える店では、応募の前の印象が変わります。
うちの店だと、要るのか要らないのか。
要らない店もあります。常連だけで席が埋まっていて、新しいお客様を増やすつもりがない店。予約を取らずに、来た順で回している小さな店。この場合、急いで作る理由は薄いです。
逆に、宴会が売上の柱の店、テイクアウトや通販をやっている店、これから人を採る店は、自分のサイトが無いと止まる場面が出てきます。どちらに当てはまるかは、店の売上の作り方で決まります。
制作費は、トップページ1枚だけなら10万円(税込)から、7ページくらいの構成で25万円(税込)から。何を作るかで決まります。構成を決めた時点で総額が決まります。月額の管理費はいただきません。予約が入っても、送客手数料はかかりません。金額の動き方は費用の考え方にまとめました。
30分の無料相談で、うちの店に要るのかどうかから、その場でお伝えします。要らないと思えば、そうお伝えします。オンラインで30分、費用はかかりません。その場で契約を求めることも、後日お電話することもありません。
よくある質問
グルメサイトの掲載は、やめたほうがいいですか。
やめる必要はありません。店をまだ知らない人が最初に開く場所としては、今も強いです。掲載を切った翌月に新規の来店が落ちる店もあります。決めるのは、やめるかどうかではなく比率です。同じ件数の予約でも、直接入った分には送客手数料がかかりません。掲載を続けたまま、直接の割合を上げていく形にします。
グルメサイトのページがあれば、ホームページの代わりになりませんか。
比べる場面では強いですが、欄に無いことは書けません。当日1名減った場合の扱い、持ち込みの可否、煙と匂い、焼き上がりの時間、一人で入っていい店かどうか。来る前にいちばん知りたいことが、たいてい入りません。店名で調べ直した人が着く場所にもなりにくいです。
サイトを作れば、予約は増えますか。
件数をお約束することはできません。検索の順位も約束できません。できるのは、いま消えている予約を受け取れる形にすることです。手が離せない時間の電話、閉店後の思いつき、営業時間外に会場を探している幹事。あわせて、比較の段階で外れる理由を減らすことです。総額が読める、店の中が見える、といったことです。
料金・納期・進め方など、記事に関係なくよく聞かれることは よくある質問 にまとめてあります。