「常連さんで回っているから要らない」と言われます。
カウンター10席、スタッフは自分と奥さんの二人。予約は電話。それで毎日ほぼ埋まっている。この状態の店主から「うちにホームページは要らないと思う」と言われることがあります。いまの数字だけを見れば、そのとおりです。この記事は、その判断を否定する話ではなく、その状態がどこで崩れるかを先に見ておく話です。
常連は、店の側に理由がなくても減ります。
常連さんが来なくなる理由は、たいてい店と関係ありません。転勤、引越し、部署が変わって飲み会が減った、子どもが生まれて夜に出られなくなった、身体を壊してお酒をやめた。どれも店には防げません。
問題は、減り方が静かなことです。一度に十人が来なくなれば気づきますが、半年で二人、また半年で三人という減り方は、忙しい日と暇な日の差にまぎれます。気づくのは、暇な日が続いてからです。そのときに新規の入口を作ろうとしても、作って読まれるまでには時間がかかります。入口は、埋まっているうちに用意しておくものです。
小さい店ほど、この影響は大きく出ます。10席の店で常連が三組減れば、それは席の三割です。100席の店の三組とは意味が違います。
そしてもう一つ。常連さんは、新しいお客様を連れてきてくれる側でもあります。その常連さんが減るということは、紹介の経路も一緒に細くなるということです。口コミで回ってきた店ほど、この二段構えで効いてきます。
名刺代わりのページと、予約の受け皿は別のものです。
「うちの規模なら、名刺代わりに一枚あればいい」という考え方があります。店名と住所と電話番号が載っていて、写真が数枚。たしかに無いよりは良いのですが、これは予約を受け取る作りではありません。
違いは、閉じているか開いているかです。名刺代わりのページは、店を知っている人が住所を確かめに来る場所です。予約の受け皿は、店を知らない人が「行ってみるか」と決める場所です。後者に要るのは、電話番号ではありません。何が食べられて、いくらで、一人で入れるのか、今夜やっているのか、そして手が離せない時間でも予約を受け取れるかどうかです。
小さい店は、営業中に電話に出られません。カウンターに立っていれば、鳴っている電話を取れない時間が出てきます。そこで消えた一件は、記録に残らないので、店主も気づけません。予約が逃げる場所については別の記事に整理しました。
席が少ない店は、断る痛みと空ける痛みの両方が重いです。
10席の店では、二つのことが同時に起きます。週末は断っていて、平日は空いている。どちらも、席が少ないぶん響きます。
この二つは、同じ一枚のページで扱えます。断る側には、席の形と人数の上限を先に書きます。「カウンター10席のみです。3名様までお受けできます」と書いてあれば、6名で入ろうとしていた人が電話をかける前に分かります。断る回数そのものが減ります。空ける側には、空いている時間を書きます。「週末は前日までのご予約をおすすめします。平日は当日でもお席をご用意できます」。これだけで、平日に回る人がいます。
どちらも、数字を盛る話ではありません。いま口で説明していることを、文字にして先に置いておくだけです。
席が少ない店では、無断キャンセルの一件も重く出ます。二名の予約が飛べば、その日の席の二割が空いたままになります。事前に人数と連絡先を受け取っておく形にしておくと、前日に一本確認を入れられます。仕組みで全部を防げるわけではありませんが、当日まで何も分からない状態からは抜けられます。
小さい店が先に作るべきなのは、ページ数ではありません。
10席の店に、7枚も8枚もページは要りません。先に決めるのは枚数ではなく、次の三つが一目で読めるかどうかです。
- 何の店か。看板になる一品と、一人あたりの目安の金額。「〜」で終わる書き方は上を想像されるので、コースがあるなら税込の総額で出します。
- 誰が入れる店か。一人で入れるのか、子ども連れは大丈夫か、席は何名までか。小さい店ほど、ここが分からないと入口で止まります。
- 今夜やっているか、どう予約するか。営業時間、定休日、ラストオーダー、予約の窓口。
逆に、後回しでいいものもあります。店の歴史を長く書いた文章、スタッフ全員の紹介、こだわりを語るページ。どれも悪いものではありませんが、入るかどうかを決める段階では読まれません。作るとしても、三つがそろってからです。
この三つが読める形になっていれば、枚数は少なくて構いません。バーや専門店のように、そもそも予約を取らない業態でも同じです。予約を受け取るためではなく、扉を開けていいかを判断してもらうために効きます。
毎月かかるお金の話を、先にしておきます。
小さい店にとって、月々の固定費が増えるかどうかは大きな判断材料です。ここははっきり書きます。
ホームページを持つと、毎月かかるのは独自ドメイン代とサーバー代です。ドメイン代は取得先と種類によって変わります。サーバー代は契約先とプランによって変わります。VOLTに払う月額の管理費はありません。予約が1件入るごとの送客手数料もありません。
制作費は、トップページ1枚だけなら10万円(税込)から、7ページくらいの構成で25万円(税込)から。何を作るかで決まります。構成を決めた時点で総額が決まります。修正は3回まで無料です。金額の決まり方は料金のページに出しています。
うちの店の規模だと、どこまで作るか。
席数、スタッフの人数、いまの予約の受け方、断っている件数の感触。この四つを聞かせてもらえれば、何枚あれば足りるか、どこから作るかをその場で切り分けます。全部を一度に作る必要はありません。
作りの例は制作サンプルで見られます。相談は30分の無料相談で、オンラインです。いまホームページが無くても、他社で作ったものが残っていても構いません。その場で契約は求めませんし、後日の営業電話もしません。
よくある質問
常連さんだけで毎日埋まっています。それでも作る意味がありますか。
埋まっているうちに用意しておく、という考え方です。常連さんは転勤や引越しなど、店に理由のないことで静かに減ります。10席の店なら三組減っただけで席の三割です。入口を作って読まれるまでには時間がかかるので、暇になってから動くと間に合いません。
ページは何枚くらい必要ですか。
席が少ない個人経営の店なら、枚数は多くなくて構いません。大事なのは、何の店か、誰が入れる店か、今夜やっていてどう予約するか、この三つが読めることです。この三つが読める形になっていれば、まずは足ります。業態によっては一枚増やしたほうがいい場合もあるので、相談のときに決めます。
毎月いくらかかりますか。
毎月かかるのは独自ドメイン代とサーバー代です。ドメイン代は取得先と種類によって変わります。サーバー代は契約先とプランによって変わります。VOLTに払う月額の管理費はありません。予約1件ごとの送客手数料もかかりません。
料金・納期・進め方など、記事に関係なくよく聞かれることは よくある質問 にまとめてあります。