作ったのに、電話の中身が変わりません。
ホームページを公開して数か月たっても、かかってくる電話が前と同じ。「コースはいくらですか」「何名まで入れますか」を、相変わらず口で説明している。そういう状態で相談に来られる店主が多いです。
このとき、サイトそのものが悪いとは限りません。多くの場合、止まっている場所は五つのうちのどれかです。しかも五つには順番があります。上が塞がっていると、下をいくら直しても届きません。上から順に確かめてください。
まず、自分の店の名前で検索してみてください。
スマホを出して、店名を検索します。できれば店の中のWi-Fiではなく、外の回線で。自分のサイトは画面に出てきますか。
出てこない場合、代わりに何が並んでいるかを見ます。地図の情報、グルメサイトの掲載ページ、まとめ記事。この状態だと、店名を知って調べた人が自分のサイトにたどり着かないまま、別の場所で予約を入れています。作ったサイトは、誰にも開かれていません。
もう一つ確かめてほしいのが、画面の上のほうに出ている自分の店の情報です。営業時間、地図、電話番号、写真。ここが古いと、サイトをいくら直しても、先に読まれるのは古いほうです。サイトと地図は、いつも同じ日に直します。
検索の順位を約束することはできません。こちらでやれるのは、店名と地域名と料理名で探されたときに営業時間も価格も正しく出る状態にすることと、地図に出ている情報とサイトの情報を食い違わせないことまでです。それでも、この一段が抜けたままだと、この先の四つは全部空振りします。
営業時間が古いままなら、来てくれた一人は二度と来ません。
これがいちばん静かに効いています。閉まった扉の前に立った人は、店に文句を言いません。黙って別の店に入り、次から候補に入れません。何人がそうなったのかを、店の側は数えられません。
飲食店は営業時間が動く商売です。ラーメン店にはスープが無くなり次第終了の日があります。居酒屋は年末年始で組み替えます。ベーカリーは焼き上がりの時間そのものが情報です。バーなら、日曜を開けるのか休むのか。寿司や割烹の二部制も、書いていないと判断できません。
確かめるのは二つです。サイトに出ている時間が、いまの実態と合っているか。もう一つ、地図に出ている時間とサイトの時間が同じか。片方だけ直してある店が、とても多いです。ずれていると、どちらの数字も信用されません。
コースの総額が書いていないと、幹事の比較から外れます。
宴会を決めているのは、来る人ではありません。幹事です。しかも幹事は、自分が行きたい店ではなく、文句の出ない店を探しています。最初にやるのは、候補を三つか四つ並べて総額を比べることです。
そのときに見られているのは四つです。一人あたりいくらか。飲み放題が付くのか。付くなら何分か。ラストオーダーは何分前か。一つでも欠けている店は、比較の表に載る前に外れます。
「4,000円〜」としか書いていない店も同じです。上を見ると5,000円かもしれない、と思われた時点で候補から消えます。イタリアン・フレンチのコースでも同じことが起きます。確定の総額で書いてあるほうが、結果として単価の高いコースが選ばれます。税込かどうかも書いてください。サービス料をいただく店なら、それを含めた額で書きます。
そして、幹事がいちばん不安に思っていて、どこにも書いていないことが三つあります。当日に一名減ったらどうなるか。アレルギーの相談を受けているか。持ち込みができるか。書いてある店がほとんどないので、書いてあるだけで候補に残る理由になります。
22時にスマホで開かれる画面に、なっているか。
飲食店のサイトが開かれる場所は、机の前ではありません。移動中の電車、駅を出たところ、二軒目を探している22時の路上。片手で、歩きながら読まれています。
この条件で読めない作りが、いくつかあります。メニューをPDFで置いている店。開くのに時間がかかり、開いても文字が小さく、拡大しないと読めません。電話番号を画像で置いている店。タップしても発信できません。料理の写真を何十枚も並べた画面。読み込みが終わる前に閉じられます。
自分の店の前に立って、自分のスマホで開いてみてください。写真が出るまでに何秒かかるか。文字がそのまま読めるか。電話のボタンが親指の届く場所にあるか。この三つで分かります。
PDFをやめられない事情がある店もあります。その場合でも、看板のメニューと価格だけは文字で画面に置いてください。券売機のある店なら、その並びと同じ順に並べます。着く前に注文が決まっていれば、券売機の前で列が止まりません。
予約の手段が電話だけだと、営業時間外が空きます。
電話はいまも強い手段です。ただ、電話だけだと二つの場面を取りこぼします。営業中で手が離せない時間と、店が閉まっている時間です。
宴会の問い合わせは、平日の日中に増えます。幹事は仕事の合間に探しているからです。「今から行きたい」は、店を開ける前と閉めたあとに生まれます。どちらの時間も、電話は鳴っても取れません。
やることは難しくありません。24時間受け取れるWeb予約と、タップで発信できる電話ボタンを両方置きます。宴会だけは機械に確定させず、人数・日時・希望コースを先に受け取って、詰めるのは電話で。宴会は当日まで人数が動くので、締めるのは店の側にしておくほうが安全です。すでに使っている予約サービスがあれば、そのまま連携させて二重管理を避けます。予約の受け方の記事に、もう少し細かく書きました。
うちの店は、どこで止まっているか。
五つのうちどこが効いているかは、店によって違います。店名で検索しても出てこない店もあれば、サイトは出るのに宴会のページに総額が無い店もあります。バーなら、そもそもチャージが書いていないことが扉の前で足を止めています。カフェやベーカリーなら、焼き上がりの時間が出ていないだけで来店が起きていないことがあります。業態ごとの作りは作りの例に置いてあります。
30分の無料相談では、その場でお店のサイトを開いて、上から順に確かめます。オンラインで、費用はかかりません。その場で契約を求めることも、後日お電話することもありません。直す順番だけ持って帰っていただく形でも構いません。
よくある質問
直したら、どのくらいで変わりますか。
場所によって違います。営業時間やコースの総額のように、読んだ人がその場で判断する情報は、書いた週から効きます。検索で見つかる部分は時間がかかりますし、順位を約束することはできません。宴会は決まるまでに時間がかかるので、効いてくるのは先です。公開して一か月で見るのは件数ではなく、かかってくる電話の中身が変わったかどうかです。
サイトを作り直したほうがいいですか。それとも直せますか。
止まっている場所によります。営業時間が古い、コースの総額が無い、電話番号が画像になっている。この種のものは、いまのサイトのまま直せることが多いです。一方、スマホで読める作りになっていない場合や、宴会のページを新しく立てる必要がある場合は、作り替えたほうが早く済みます。どちらになるかは、実際の画面を見てからお伝えします。
グルメサイトをやめれば、自分のサイトに人が来ますか。
掲載を切ると、新しいお客様と出会う入口が一つ閉じます。翌月に新規の来店が落ちる店もあります。順番が逆で、まず自分のサイトを店名で見つけられる状態にして、予約を受け取れる形にする。そのうえで直接入る割合を少しずつ上げていきます。掲載を続けるかどうかは、そこまで来てから決めれば足ります。
料金・納期・進め方など、記事に関係なくよく聞かれることは よくある質問 にまとめてあります。