公開した日にやることは、作る側ではなく店の側にあります。
サイトが公開されました、と連絡が来た日。多くの店では、そこで一段落します。ところが、公開した日にやることのほとんどは、店の側に残っています。できあがったサイトを、店の外にあるものと突き合わせる作業です。
グルメサイトに出している情報。地図に出ている情報。店の前の看板。レシート。名刺。スタッフの頭の中。この六つが新しいサイトとずれたままだと、作ったページに人が着きません。着いても、書いてあることが食い違うので信用されません。
順に見ていきます。全部で一日はかかりませんが、公開したその週にやってしまうほうが楽です。
まず、Googleビジネスプロフィールと一文字ずつ突き合わせます。
いちばん先に見るのはここです。「近くのラーメン」「駅名 居酒屋」で開かれるのは、店のサイトより先に地図だからです。
突き合わせるのは五つ。営業時間、定休日、電話番号、住所、店名の表記です。営業時間はラストオーダーまで揃えます。ランチとディナーで分かれている店、日曜だけ夜営業が無い店、スープが無くなり次第終了の店。この三つは、ずれていることが多いところです。
住所は表記のゆれが出ます。丁目のハイフン、ビル名の有無、階数の書き方。地図の側とサイトの側で違っていると、地図から来た人が別の入口を探します。
そして、地図の側にサイトのURLを入れます。入れないままの店が、まだあります。せっかく作ったページへの、いちばん太い道がそこです。
あわせて、地図の側に出ている写真も見ておきます。何年も前に誰かが投稿した暗い一枚が先頭に出ていることがあります。店の側から新しい写真を入れておくと、先頭に出る絵が変わります。地図から入る人は、その一枚で入るかどうかを決めます。
グルメサイトの掲載ページから、自分のサイトへ行ける道を作ります。
掲載をやめる話ではありません。やめれば、そのぶんの送客が消えます。まず、直接来られる道を一本足すだけです。
掲載ページの店舗情報の欄に、自分のサイトのURLを入れられる場合があります。入れられるなら入れます。店の紹介文にも、店名で検索すればサイトが出ることを一行足しておきます。
掲載経由で入った予約には、そのたびに送客手数料がかかります。自分のサイトから入った予約にはかかりません。両方を持っている状態がいちばん安全なので、割合をゆっくり動かします。この考え方はグルメサイトの記事に詳しく書きました。
店の中にある紙を、順番に差し替えます。
公開したサイトへ、いちばん取りこぼしなく人を送れるのは、すでに来ている人です。会計のときに何かを渡している店なら、そこにURLかQRコードを入れます。
- レシートの裏、または会計時に渡す紙。
- 名刺とショップカード。次に人を連れてくる人が持ち帰ります。
- テイクアウトの袋に貼るシール、割り箸の袋、コースター。
- 店頭の看板と、扉に貼っている営業時間の紙。
- 宴会の見積もりや、コースの案内を紙で渡している店は、その一枚。
QRコードは、読み取ったあとに開くページを選べます。全部をトップページに送るより、宴会の案内なら宴会のページ、テイクアウトの袋なら持ち帰りのページに直接飛ばすほうが効きます。紙を渡した場面と、開くページを合わせるということです。
店の外に貼るものも同じです。扉に貼った営業時間の紙が古いままだと、サイトを直した意味が半分になります。紙は一度貼ると何年も残るので、公開の日に一度、店の外を一周して確かめます。
スタッフに、何が変わったかを一枚で共有します。
公開したことを店の人が知らないと、電話で「サイトをご覧ください」と言えません。共有するのは三つで足ります。
一つ、サイトのアドレス。二つ、予約がサイトからも入ること。どこに通知が届いて、誰が見るか。三つ、電話で聞かれることのうち、どれがサイトに書いてあるか。コースの総額、席の人数、駐車場、アレルギーの相談。この四つを聞かれたときに、サイトの場所を案内できる状態にします。
あわせて、写真とメニューの差し替えを誰がやるかも決めておきます。決めていないと、値段が変わったときに誰も直しません。更新が止まったサイトは、営業しているかどうかが外から分からなくなります。
アルバイトの入れ替わりがある店では、紙を一枚だけ作って休憩室に貼っておくのが早いです。口で伝えると、次のシフトの人に伝わりません。
公開した週に、自分のスマホから一度予約を入れます。
最後に、お客さんと同じ手順を一度だけ通します。自分のスマホで店名を検索して、サイトを開いて、予約を入れてみます。
見るのは四つです。予約の通知がどこに届くか。迷惑メールの側に入っていないか。送信したあとの画面に、次に何が起きるか書いてあるか。電話ボタンをタップして、実際に店の電話が鳴るか。
この四つのどれかが抜けていると、予約が入っているのに気づかない、という事故が起きます。開店前の10分で終わります。窓口の組み方そのものは予約の記事に書きました。
予約の通知は、店で共有しているアドレスに届く形にしておきます。一人の携帯だけに届く形にすると、その人が休みの日に止まります。
うちの店だと、どれから手をつけるか。
いま何に掲載しているか。店の中でどんな紙を渡しているか。スタッフが何人いるか。店ごとに違うので、順番も変わります。
30分いただければ、いまの状態を伺って、公開の日に何をやるかを順番に並べてお渡しします。まだ作っていない段階からで構いません。作る前に決めておくほうが、公開の日が軽くなります。制作費は、トップページ1枚だけなら10万円(税込)から、7ページくらいの構成で25万円(税込)から。何を作るかで決まります。
オンラインで30分、無料です。その場で契約は求めませんし、後日の営業電話もしません。30分の無料相談で、公開したあとの段取りまで一緒に決めましょう。
よくある質問
公開したら、すぐにお客さんが増えますか。
公開しただけでは、まだ人が着きません。地図の情報と揃える、掲載ページから道を作る、店の中の紙にURLを入れる。この三つをやって、はじめて作ったページに人が来ます。検索の順位を約束することもできないので、まずは手元にある道から先に作ります。すでに来ている常連さんが、いちばん確実な入口です。
グルメサイトの掲載は、やめたほうがいいですか。
やめる必要はありません。やめれば、そのぶんの送客が消えます。まず自分のサイトから直接来られる道を一本足して、割合を少しずつ動かすほうが安全です。両方を持ったまま様子を見て、減らすかどうかを決めるのは後からで間に合います。直接入った予約には送客手数料がかからないので、その分が店に残ります。
スタッフには何を伝えればいいですか。
三つで足ります。サイトのアドレス。予約がサイトからも入ることと、通知の届き先。電話で聞かれる内容のうち、どれがサイトに書いてあるか。コースの総額、席の人数、駐車場、アレルギーの相談。この四つを案内できる状態にしておくと、営業中の電話が短くなります。紙を一枚作って休憩室に貼るのが早いです。
料金・納期・進め方など、記事に関係なくよく聞かれることは よくある質問 にまとめてあります。