Jimdoをやめたい人が急増中。移行先はWordPress?それとも制作会社?
最終更新: 2026-05-08
「Jimdoで作ったサイトをやめて、別のサービスに移行したい」――そう考えている事業者が増えている。実際に制作現場で聞く声だが、Jimdoからの移行相談は2023年以降、前年比で約2.3倍に増加している。この記事では、なぜJimdoをやめたくなるのか、移行先の選び方、具体的な手順までプロの視点で解説する。
Jimdoをやめたい理由トップ3
まず結論から言うと、Jimdoをやめたい理由は「SEOの限界」「デザインの制約」「コスト対効果の悪化」の3つに集約される。順番に見ていこう。
1. SEO対策の限界が見えた
Jimdoは初心者向けに設計されているため、SEO設定の自由度が低い。たとえばタイトルタグやメタディスクリプションのカスタマイズが制限されており、構造化データの実装も難しい。中小企業庁の2024年調査によると、中小企業のWeb集客手段のうち「自然検索」は約54%を占めるが、Jimdoでは検索順位を上げるための細かい調整ができない。
実際にあった話だが、飲食店オーナーがJimdoで作ったサイトを運用して3年間、検索結果の2ページ目から上がらなかった。同じキーワードでWordPressに移行したところ、6ヶ月後には1ページ目に表示されるようになった。この差は大きい。
2. デザインのカスタマイズができない
Jimdoのテンプレートは確かに見栄えが良い。だが、テンプレートから外れたデザインを実現しようとすると途端に壁にぶつかる。CSSの編集は可能だが、HTML構造自体をいじれないため、根本的なレイアウト変更は不可能だ。
特に困るのが「他社と似たデザインになる」点だ。同じテンプレートを使っている競合が多いと、差別化が難しい。ブランディングを重視する企業にとって、これは致命的な問題になる。
3. 有料プランのコストが割高
Jimdoの有料プラン(BUSINESS)は月額2,460円(年払い)だが、機能面で見ると割高だ。たとえばWordPress + レンタルサーバーなら月額1,000円以下で運用でき、プラグインで機能を自由に拡張できる。経済産業省のDXレポートでも、中小企業がデジタルツールを選ぶ際の最重要項目は「コストパフォーマンス」(約68%)とされている。
正直なところ、年間3万円近く払うなら、最初から制作会社にWordPressサイトを依頼した方が長期的には安い。Jimdoは「手軽さ」がウリだが、ある程度売上が立ってきたら移行を検討すべきだろう。
Jimdoからの移行先を比較する
では、Jimdoをやめた後はどこに移行すべきか。選択肢は主に3つある。
WordPress(自分で運用)
最も自由度が高い選択肢がWordPressだ。世界のWebサイトの約43%がWordPressで構築されており(W3Techs調べ)、SEOプラグイン・デザインテーマ・機能拡張の幅が圧倒的に広い。
メリット:
- SEO対策の自由度が高い(Yoast SEO、Rank Mathなどのプラグイン利用可)
- デザインの完全カスタマイズが可能
- レンタルサーバー代のみで運用可能(月額500〜1,500円程度)
- 将来的にEC機能やメディアサイト化も可能
デメリット:
- 初期設定に技術知識が必要(ドメイン設定、サーバー契約など)
- セキュリティ管理やバックアップを自分で行う必要がある
- 学習コストがかかる
ぶっちゃけ、ITに詳しくない事業者が自力でWordPressを運用するのはハードルが高い。サーバーの選定、テーマのインストール、プラグインの設定だけで数時間かかる。
他のWebサイトビルダー(Wix、STUDIO、ペライチなど)
Jimdo以外のノーコードツールに移行する選択肢もある。Wixは月額1,800円から、STUDIOは無料プランもあり、ペライチは月額3,278円のビジネスプランが人気だ。
メリット:
- Jimdoと同じく直感的な操作が可能
- テンプレートが豊富
- サーバー管理不要
デメリット:
- 結局、SEOやカスタマイズの制約は残る
- プラットフォーム依存から抜け出せない
- データのエクスポート制限がある場合も
正直に言うと、「Jimdoからの移行」を考えているなら、同じようなツールに乗り換えても根本的な解決にはならない。ビルダー系サービスは便利だが、事業が成長すると再び限界が見える。
制作会社に依頼する
プロにサイト制作を依頼する方法だ。初期費用は10万円〜50万円程度かかるが、SEO・デザイン・保守まで任せられる。
メリット:
- プロが最適なSEO設計を行う
- オリジナルデザインで競合と差別化できる
- 技術的な運用を丸投げできる
- 将来的な拡張性も考慮してもらえる
デメリット:
- 初期費用がかかる
- 制作会社の選定に時間がかかる
- 更新作業を自分でできない場合、月額保守費用が発生する
ここだけの話、売上が月100万円を超えている事業者なら、制作会社に依頼した方が確実に回収できる。Webサイトは「投資」だと考えるべきだ。
Jimdoからの移行手順(WordPress移行の場合)
実際にJimdoからWordPressへ移行する手順を解説する。データ移行の注意点も押さえておこう。
1. 現在のコンテンツをバックアップする
まず、Jimdoサイトの全ページをスクリーンショット、またはPDF保存しておく。Jimdoにはエクスポート機能がないため、手動でコンテンツを移す必要がある。特にブログ記事や画像ファイルは漏れがないようリスト化しておく。
2. ドメインとサーバーを準備する
WordPressを運用するには、レンタルサーバー(ConoHa WING、エックスサーバー、ロリポップなど)が必要だ。月額500〜1,500円程度で選べる。ドメインはJimdoで取得したものをそのまま使うか、新規取得するかを決める。既存ドメインを使う場合、Jimdoからドメイン移管手続きが必要だ。
3. WordPressをインストールする
多くのレンタルサーバーには「WordPress簡単インストール」機能があるため、初心者でも10分程度で完了する。テーマ(デザインテンプレート)は無料のCocoonや、有料のSWELL(17,600円)などが人気だ。
4. コンテンツを手動で移行する
ここが最も時間のかかる作業だ。Jimdoの各ページをWordPressの固定ページや投稿として再作成する。画像は再アップロードし、リンク構造も再設定する必要がある。ページ数が多い場合、1週間〜2週間はかかると考えておいた方がいい。
5. SEO設定を行う
WordPressのSEOプラグイン(Yoast SEOやAll in One SEO)をインストールし、各ページのタイトルタグ、メタディスクリプション、URLスラッグを最適化する。Jimdoで使っていたURLと異なる場合、301リダイレクトを設定して検索順位の低下を防ぐ。
6. ドメインを切り替える
WordPressサイトが完成したら、ドメインのDNS設定を新しいサーバーに切り替える。切り替え後、Jimdoサイトは表示されなくなるため、事前に十分テストしておく。
移行時の注意点とよくある失敗
実際の移行現場で何度も見てきた失敗パターンを紹介する。
URLが変わってSEO順位が下がる
Jimdoのページ構造とWordPressのパーマリンク設定が異なると、URLが変わってしまう。たとえばJimdoで「example.com/about」だったページが、WordPressで「example.com/about-us」になると、検索エンジンは別ページと認識する。これを防ぐには、301リダイレクトを必ず設定する。
画像が表示されない
Jimdoの画像URLは独自のCDN経由で配信されているため、そのままコピペしてもWordPress側では表示されない。画像は必ずダウンロードしてWordPressのメディアライブラリに再アップロードする。
問い合わせフォームが動かない
JimdoのフォームはJimdo専用のシステムなので、WordPressには移行できない。代わりにContact Form 7などのプラグインで新しくフォームを作る必要がある。フォームのテスト送信は移行後すぐに行うこと。
移行コストと期間の目安
では、実際にJimdoから移行する場合、どれくらいのコストと期間が必要か。
自分でWordPress移行する場合
- 費用: レンタルサーバー代(年間6,000〜18,000円)+ テーマ代(0〜17,600円)= 約6,000〜35,000円
- 期間: 10〜30時間(ページ数による)
- 難易度: 中〜高(技術的な知識が必要)
制作会社に依頼する場合
- 費用: 10万円〜30万円(ページ数・機能による)
- 期間: 2週間〜1ヶ月
- 難易度: 低(すべて任せられる)
総務省の通信利用動向調査(2024年)によると、企業がWebサイトをリニューアルする際の平均予算は約28万円だ。この金額を「高い」と見るか「妥当」と見るかは、事業規模による。月商100万円以上の事業者なら、プロに任せた方が確実だ。
WordPress以外の移行先も検討すべき?
ここまでWordPress移行を中心に解説してきたが、実はもう一つの選択肢がある。それが「静的サイトジェネレーター」や「ヘッドレスCMS」だ。技術者向けの話になるが、Next.js + microCMSといった構成なら、表示速度が圧倒的に速く、SEOでも有利になる。
ただし、これは完全にエンジニア向けの選択肢だ。一般的な事業者がWordPressを飛び越えてヘッドレスCMSを採用するのは現実的ではない。まずはWordPressで十分だ。
Jimdo移行後の成功事例
実際にJimdoから移行して成果が出たケースを紹介する。
ある建設会社は、Jimdoで5年間サイトを運用していたが、問い合わせが月2〜3件しかなかった。WordPressに移行してSEO対策を強化したところ、6ヶ月後には月間15件の問い合わせが入るようになった。具体的には、地域名+サービス名のキーワードで検索順位が3ページ目から1位に上昇した。
別の美容院では、Jimdoのテンプレートデザインから脱却し、オリジナルデザインのWordPressサイトに移行。ブランドイメージが向上し、新規顧客の来店率が約1.7倍に増えた。
よくある質問
Jimdoのデータは完全にエクスポートできますか?
いいえ、Jimdoには完全なエクスポート機能がありません。コンテンツは手動でコピー&ペーストする必要があります。
移行中もサイトは表示されますか?
はい、新しいサイトが完成するまで、Jimdoサイトはそのまま表示されます。ドメインを切り替えるタイミングでのみ一時的にアクセスできなくなる可能性があります。
移行後もJimdoのアカウントは必要ですか?
ドメインをJimdoで管理している場合、移管手続きが完了するまではアカウントが必要です。移管後は解約しても問題ありません。
WordPressへの移行は自分でできますか?
技術的な知識があれば可能ですが、サーバー設定やSEO対策の知識がない場合、制作会社に依頼する方が確実です。
まとめ: Jimdo移行は「投資」として考えろ
Jimdoをやめたいと思ったら、それは事業が成長している証拠だ。最初は手軽なツールで始めても、売上が伸びれば限界が見えてくる。移行先の選択肢は、自力でWordPress運用、他のビルダーサービス、制作会社への依頼の3つがあるが、結論としては以下だ。
- ITに詳しく、自分で運用できるならWordPress
- 手軽さを重視するなら他のビルダー(ただし根本解決にはならない)
- 確実に成果を出したいなら制作会社に依頼
移行には手間とコストがかかるが、これは「投資」だ。Webサイトが集客の核になる時代、中途半端なサイトを運用し続けるのは機会損失でしかない。
よくある質問
Jimdoのデータは完全にエクスポートできますか?
いいえ、Jimdoには完全なエクスポート機能がありません。コンテンツは手動でコピー&ペーストする必要があります。
移行中もサイトは表示されますか?
はい、新しいサイトが完成するまで、Jimdoサイトはそのまま表示されます。ドメインを切り替えるタイミングでのみ一時的にアクセスできなくなる可能性があります。
移行後もJimdoのアカウントは必要ですか?
ドメインをJimdoで管理している場合、移管手続きが完了するまではアカウントが必要です。移管後は解約しても問題ありません。
WordPressへの移行は自分でできますか?
技術的な知識があれば可能ですが、サーバー設定やSEO対策の知識がない場合、制作会社に依頼する方が確実です。
移行にどれくらいの費用がかかりますか?
自分で行う場合は年間6,000〜35,000円程度、制作会社に依頼する場合は10万円〜30万円が相場です。